正月をむかえる。31日~2日まで労働は休みになった。
31日は映画を二本みながら甘い甘いチョコレートを食べる。
ゆっくりと、ゆっくりと体を休め、心を休め、甘い、甘い、時間を過ごす。
世間ではさぞかし希望に満ちた時間を過ごしているのだろう。
車を洗い、部屋を掃除し、今年を清め、来年に期待する。
今の僕には、そんな期待などない。どんな1年になるなど、もうすでにプログラムに
組み込まれているのだから。
そして世間の人々は、夜になると家族で集まり、暖を取り、うまい飯をくらいながら
テレビを見て除夜の鐘の音色を待っているのだろう。
今年を悔いあらため、来年へと久かに希望をあてる。
そんなことを思いながら甘い甘い時間をこの監獄で過ごし、
やがて夜になり午後9時になり、就寝につく。
朝めざめると、バカでかいチャイムと教官の掛け声で神技のように布団をたたみ、
着替え廊下に一列になる。
「あけましておめでとう。今日は正月。おせちが用意されている。
昨日からゆっくりとした時間と、院長の配慮によって支給されたお菓子やおせち。
決してそれに、甘えず、なまけるな!3日からまた厳しい日々が始まる。」
そう教官が告げた。
いつもは一寸のずれもないばがでかい声で
「おはようございます」
と叫ぶがその日は、
「あけましておめでとうございます」
とそろって叫ぶ。
世間では、親戚が集まり、あたたかいこたつに座って楽しく会話を交わしているのだろう。
初詣に行き今年の願いを刻み、希望につつまれた時間を過ごしているのだろう。
僕達にはない。後2日しかない。また希望なき地獄の日々が始まる。
しかし支給されたおせちはまるで射精してしまうかのようにうまい。
とめどなく涙が、流れ落ちそうだ。
黒豆噛みちぎると、異常に唾液があふれ出し、頭がぶっ飛びそうにうまく
体の力がぬけて座ってもいられないような感覚だった。
怠けるなと言うほうがおかしい。
こんな時間めったにおめにかかれないのに、
冷酷で過酷な訓練の日々を送ってきたのだから
こんな時間を感じると、怠けない方がおかしい。
まさに生理現象に近い。
体に力がぬけ、完全に肉体も脳も精神も怠けていく。
ほってりとリラックスし、心地よく力が抜けていた。
まるで膠着した氷が溶けていくように、体も溶けそうになる。
そして館内は本当に静かだった。
社会の香りがする。
優しく愛おしい香りが充満していた。
そして2日目に突入し、残りは後1日。
薬中が、残りの薬を数えるように、31日から残りの時間ばかり気にかけ、
進む時間が怖かった。
ずっと続いてほしい。わずかに感じられる安らかで温かい社会の香り。
この日は、午後から講演を聞くことになっていた。
静かでいつもと違う館内に声を与え、足音を与え、更新して学習室に向かった。
じっと、イスに座り待っていた。
すると教官と、外部の者が部屋に入ってきた。
社会の甘いものを全部食っちまったかのような、だらりと太った体。
怠けた表情。僕の母を襲った大井のように。僕が今まで、ぶん殴ってきた親父たちのように、生半端な顔をしている。
鼻に大きなほくろがあった。
しかし肩書きはご立派なもの。
国内有数の有名企業。
代々親族経営でトップクラスに君臨し続ける会社の社長だ。
目立ったサクセスストーリーもない。
ただ親の後を継いだだけだ。
その立場に自然と流れ込んだ金で、甘いものを全部食っちまったんだな。
いらつく。
自己紹介を終えて、話し始めた。
「自分は教育者でも哲学者でもない。商売人です。
だから君たちの更生のためになる教えを請うことはできない。
だが今まで生きてきた道。航路。冒険、僕はそれに夢中になりここまできた。」
「違うだろ。親が用意した船、航路、冒険の続き、道の続きをただ
自動で動く快適な乗り物に乗ってここまできた。の間違いだろ。」
そう僕の心が吠える。
「君たちも夢中になるものをぜひ、持ってほしい。
魂震えるもの。命燃やせるもの。
それさえあれば、迷うこともない。
ただ一心に目標に向かって充実した日々をおくり、命が燃える。
ここでいる間に、自分がしたいことをゆっくりと考えなさい。
余るほど時間があるのだから。
見つからなくてもいい。焦らなくてもいい。
でも人にとって、これが一番大切なことだということだけ、覚えていてほしい。
もちろん、命燃やすものは、人によってそれぞれ違う。
家庭をもつこと。職人になること。私みたいに商売をすること。
なんでもいい。何かにエネルギーを集中することで自分を愛せる。
自分を愛せれば人を愛せる。人を愛すことができればまたエネルギーになる。
そんなサイクルさえ掴めば、人を傷つけたり、苦しめたり、憎んだりすることも無くなるから。
今日は、参考程度に私の体験談を話したい。
私は父の引かれたレールに乗った。
みんなにボンボンだと言われ、社内では何もしていないのに、既に一目置かれ
何もやる気が出ない。燃えるものがない。
目標もやりがいもない毎日。
ただあるのは名誉とお金だけ。
世間の人は思うだろう。名誉や金さえあれば何でもできると。
でもそれ違う。
名誉や金があっても、自分自身の心の鼓動が止まれば
何もできやしない。
無理に肉体を動かしても、体が動いているだけ。
何も感じない。
ただ看板のように、心なき板が人々の注目を浴びているだけだ。
心なき板が、大金を持ったって何もできやしない。
そんな日々を過ごしていた。
しかし自分を変えたのは恋だった。
透き通るような瞳。潤うしい瞳。まっすぐでどこか悲しい眼差し。
私は釘づけになった。焦げるような恋をした。
はじめは振られたけど、ダメ押しで告白すると次は簡単にうまくいった。
わかっていた。金だと。
金が本当の自分を邪魔する。
こんなにまっすぐに、純粋に、恋をしたのに、結末は金で手に入れた。
悲しかった。
あれだけ恋をしていたのに、金目的で手に入れた女を愛すことができなかった。
金のせいにした。
環境のせいにした。
こんなところじゃあ。何もできない。人を愛することすらできない。
そう何よりも自分を愛していなかったから。
それで私は父の会社を退社し、自分で小さな飲食店をはじめた。
自分を愛するために。
その環境を一から作り上げるために飯を食べる時も、便所にいる時も、風呂に入っている時も、寝ている時も、ずっと仕事のことを考えていた。心震わさせていた。
お金はないし、名誉を失ったけど、生きていた。
あの時に比べて、生きていた。
心に着火して、情熱とともに日々を過ごす。
小さな船で、小さな帆をはり、わずかな風をとり、未知なる広い海にでる
不安。それでも水平線の向こうへと目指す情熱。
いつ風が来るのか、航路はまちがっていないか。いつ舵をきるか。
目的の場所に行くために、日々奮闘する。
進むたびに見える景色に興奮し、
嵐に会い、広い海に迷い、絶望する。
その繰り返し。
夢中になれた。自分の時間をすべて費やした。
自分を愛するために。
何度も何度も繰り返す絶望と言う嵐。迷う暗い海。
濃い霧。嵐がやみ、霧が晴れ、日差しが入り、また美しい景色に感動し、
水平線の向こうを目指す動機になる。
でも死にたいと思うくらいに
何度も何度も繰り返す困難に、限界を感じ始めた。
自分だけのために、頑張るのには限界があった。
丁度その時、私は新たに女性と出会い結ばれ結婚した。
金も名誉もない、ただがむしゃらに偉大な海に小さな船で冒険する私を
好んでくれた。愛してくれた。
まぎれもなくこの自分を。
私も負けないくらいに愛した。
この人のためにと、限界を超えまた旅を続ける。
何度も倒れても起き上り、冒険を続けられた。
そのおかげで私の店は、2店舗3店舗と次々と支店を増やすことができて
国内有数の飲食チェーン店になった。
そして、ようやく自分にけじめをつけ、私は作った外食チェーンと共に
父の会社に戻ることができた。
夢中になれるものがあれば自分を愛せる。
幾度なく社会は困難を投げかけてくるが、愛するものが居れば魂は滅びない。
しかし、その愛に巡り合うためには自分を愛さなければならない。
そのために、自分が夢中になれるものを見つけてほしい。
そう思います。
この厳しくつらい社会でも生きていける。
すべては愛が必要なのです。」
そう心をこめて話し終えた。
聞き終えた僕は、とても自分がはずかしく思う。
サクセスストーリーがないただのボンボンだと
見た目だけで決めつけてしまっていた。
人は見かけによらない。
直観的に感じた大井のような男だと。
間違っていた。
そんな自分が悔しかった。
「生きていくためには人を愛する。人を愛するためには自分を愛さなければならないか」
心が泣く。
全くその通りだ。
恥ずかしいけれど、悔しいけれど心打たれた。共感した。反省した。
いつか、いつかこんなボロの僕でも自分を愛せる時がくるかな。
人を愛せる時がくるかな。
期待がまた膨らむが、明確にまだ想像できない、悔しさも同時に顔をだす。
でもきっといつか実現したい。
ここからでたい。
挑戦したい。
自由な海にでたい。社会にでたい。
願望が泣く。
その後、また院長のはからいで、院生同士が雑談ができる時間が設けられた。
こんな時間久しく過ごしていなかったし無論ここにきてからは初めて
はじめはどうしていいのかわからず戸惑ったが
俺は一目散に直樹の元へ行き思うように二人で会話をした。
その様子を隅から講演をした男が優しい目で見守っていた。
31日は映画を二本みながら甘い甘いチョコレートを食べる。
ゆっくりと、ゆっくりと体を休め、心を休め、甘い、甘い、時間を過ごす。
世間ではさぞかし希望に満ちた時間を過ごしているのだろう。
車を洗い、部屋を掃除し、今年を清め、来年に期待する。
今の僕には、そんな期待などない。どんな1年になるなど、もうすでにプログラムに
組み込まれているのだから。
そして世間の人々は、夜になると家族で集まり、暖を取り、うまい飯をくらいながら
テレビを見て除夜の鐘の音色を待っているのだろう。
今年を悔いあらため、来年へと久かに希望をあてる。
そんなことを思いながら甘い甘い時間をこの監獄で過ごし、
やがて夜になり午後9時になり、就寝につく。
朝めざめると、バカでかいチャイムと教官の掛け声で神技のように布団をたたみ、
着替え廊下に一列になる。
「あけましておめでとう。今日は正月。おせちが用意されている。
昨日からゆっくりとした時間と、院長の配慮によって支給されたお菓子やおせち。
決してそれに、甘えず、なまけるな!3日からまた厳しい日々が始まる。」
そう教官が告げた。
いつもは一寸のずれもないばがでかい声で
「おはようございます」
と叫ぶがその日は、
「あけましておめでとうございます」
とそろって叫ぶ。
世間では、親戚が集まり、あたたかいこたつに座って楽しく会話を交わしているのだろう。
初詣に行き今年の願いを刻み、希望につつまれた時間を過ごしているのだろう。
僕達にはない。後2日しかない。また希望なき地獄の日々が始まる。
しかし支給されたおせちはまるで射精してしまうかのようにうまい。
とめどなく涙が、流れ落ちそうだ。
黒豆噛みちぎると、異常に唾液があふれ出し、頭がぶっ飛びそうにうまく
体の力がぬけて座ってもいられないような感覚だった。
怠けるなと言うほうがおかしい。
こんな時間めったにおめにかかれないのに、
冷酷で過酷な訓練の日々を送ってきたのだから
こんな時間を感じると、怠けない方がおかしい。
まさに生理現象に近い。
体に力がぬけ、完全に肉体も脳も精神も怠けていく。
ほってりとリラックスし、心地よく力が抜けていた。
まるで膠着した氷が溶けていくように、体も溶けそうになる。
そして館内は本当に静かだった。
社会の香りがする。
優しく愛おしい香りが充満していた。
そして2日目に突入し、残りは後1日。
薬中が、残りの薬を数えるように、31日から残りの時間ばかり気にかけ、
進む時間が怖かった。
ずっと続いてほしい。わずかに感じられる安らかで温かい社会の香り。
この日は、午後から講演を聞くことになっていた。
静かでいつもと違う館内に声を与え、足音を与え、更新して学習室に向かった。
じっと、イスに座り待っていた。
すると教官と、外部の者が部屋に入ってきた。
社会の甘いものを全部食っちまったかのような、だらりと太った体。
怠けた表情。僕の母を襲った大井のように。僕が今まで、ぶん殴ってきた親父たちのように、生半端な顔をしている。
鼻に大きなほくろがあった。
しかし肩書きはご立派なもの。
国内有数の有名企業。
代々親族経営でトップクラスに君臨し続ける会社の社長だ。
目立ったサクセスストーリーもない。
ただ親の後を継いだだけだ。
その立場に自然と流れ込んだ金で、甘いものを全部食っちまったんだな。
いらつく。
自己紹介を終えて、話し始めた。
「自分は教育者でも哲学者でもない。商売人です。
だから君たちの更生のためになる教えを請うことはできない。
だが今まで生きてきた道。航路。冒険、僕はそれに夢中になりここまできた。」
「違うだろ。親が用意した船、航路、冒険の続き、道の続きをただ
自動で動く快適な乗り物に乗ってここまできた。の間違いだろ。」
そう僕の心が吠える。
「君たちも夢中になるものをぜひ、持ってほしい。
魂震えるもの。命燃やせるもの。
それさえあれば、迷うこともない。
ただ一心に目標に向かって充実した日々をおくり、命が燃える。
ここでいる間に、自分がしたいことをゆっくりと考えなさい。
余るほど時間があるのだから。
見つからなくてもいい。焦らなくてもいい。
でも人にとって、これが一番大切なことだということだけ、覚えていてほしい。
もちろん、命燃やすものは、人によってそれぞれ違う。
家庭をもつこと。職人になること。私みたいに商売をすること。
なんでもいい。何かにエネルギーを集中することで自分を愛せる。
自分を愛せれば人を愛せる。人を愛すことができればまたエネルギーになる。
そんなサイクルさえ掴めば、人を傷つけたり、苦しめたり、憎んだりすることも無くなるから。
今日は、参考程度に私の体験談を話したい。
私は父の引かれたレールに乗った。
みんなにボンボンだと言われ、社内では何もしていないのに、既に一目置かれ
何もやる気が出ない。燃えるものがない。
目標もやりがいもない毎日。
ただあるのは名誉とお金だけ。
世間の人は思うだろう。名誉や金さえあれば何でもできると。
でもそれ違う。
名誉や金があっても、自分自身の心の鼓動が止まれば
何もできやしない。
無理に肉体を動かしても、体が動いているだけ。
何も感じない。
ただ看板のように、心なき板が人々の注目を浴びているだけだ。
心なき板が、大金を持ったって何もできやしない。
そんな日々を過ごしていた。
しかし自分を変えたのは恋だった。
透き通るような瞳。潤うしい瞳。まっすぐでどこか悲しい眼差し。
私は釘づけになった。焦げるような恋をした。
はじめは振られたけど、ダメ押しで告白すると次は簡単にうまくいった。
わかっていた。金だと。
金が本当の自分を邪魔する。
こんなにまっすぐに、純粋に、恋をしたのに、結末は金で手に入れた。
悲しかった。
あれだけ恋をしていたのに、金目的で手に入れた女を愛すことができなかった。
金のせいにした。
環境のせいにした。
こんなところじゃあ。何もできない。人を愛することすらできない。
そう何よりも自分を愛していなかったから。
それで私は父の会社を退社し、自分で小さな飲食店をはじめた。
自分を愛するために。
その環境を一から作り上げるために飯を食べる時も、便所にいる時も、風呂に入っている時も、寝ている時も、ずっと仕事のことを考えていた。心震わさせていた。
お金はないし、名誉を失ったけど、生きていた。
あの時に比べて、生きていた。
心に着火して、情熱とともに日々を過ごす。
小さな船で、小さな帆をはり、わずかな風をとり、未知なる広い海にでる
不安。それでも水平線の向こうへと目指す情熱。
いつ風が来るのか、航路はまちがっていないか。いつ舵をきるか。
目的の場所に行くために、日々奮闘する。
進むたびに見える景色に興奮し、
嵐に会い、広い海に迷い、絶望する。
その繰り返し。
夢中になれた。自分の時間をすべて費やした。
自分を愛するために。
何度も何度も繰り返す絶望と言う嵐。迷う暗い海。
濃い霧。嵐がやみ、霧が晴れ、日差しが入り、また美しい景色に感動し、
水平線の向こうを目指す動機になる。
でも死にたいと思うくらいに
何度も何度も繰り返す困難に、限界を感じ始めた。
自分だけのために、頑張るのには限界があった。
丁度その時、私は新たに女性と出会い結ばれ結婚した。
金も名誉もない、ただがむしゃらに偉大な海に小さな船で冒険する私を
好んでくれた。愛してくれた。
まぎれもなくこの自分を。
私も負けないくらいに愛した。
この人のためにと、限界を超えまた旅を続ける。
何度も倒れても起き上り、冒険を続けられた。
そのおかげで私の店は、2店舗3店舗と次々と支店を増やすことができて
国内有数の飲食チェーン店になった。
そして、ようやく自分にけじめをつけ、私は作った外食チェーンと共に
父の会社に戻ることができた。
夢中になれるものがあれば自分を愛せる。
幾度なく社会は困難を投げかけてくるが、愛するものが居れば魂は滅びない。
しかし、その愛に巡り合うためには自分を愛さなければならない。
そのために、自分が夢中になれるものを見つけてほしい。
そう思います。
この厳しくつらい社会でも生きていける。
すべては愛が必要なのです。」
そう心をこめて話し終えた。
聞き終えた僕は、とても自分がはずかしく思う。
サクセスストーリーがないただのボンボンだと
見た目だけで決めつけてしまっていた。
人は見かけによらない。
直観的に感じた大井のような男だと。
間違っていた。
そんな自分が悔しかった。
「生きていくためには人を愛する。人を愛するためには自分を愛さなければならないか」
心が泣く。
全くその通りだ。
恥ずかしいけれど、悔しいけれど心打たれた。共感した。反省した。
いつか、いつかこんなボロの僕でも自分を愛せる時がくるかな。
人を愛せる時がくるかな。
期待がまた膨らむが、明確にまだ想像できない、悔しさも同時に顔をだす。
でもきっといつか実現したい。
ここからでたい。
挑戦したい。
自由な海にでたい。社会にでたい。
願望が泣く。
その後、また院長のはからいで、院生同士が雑談ができる時間が設けられた。
こんな時間久しく過ごしていなかったし無論ここにきてからは初めて
はじめはどうしていいのかわからず戸惑ったが
俺は一目散に直樹の元へ行き思うように二人で会話をした。
その様子を隅から講演をした男が優しい目で見守っていた。
