ふたりでひとつ



「芽衣さんー朝ですよー」

ゆさゆさと体を揺らされながら
馴染んだ優しくて落ち着いた、
聞いていて安心する声がする

「んー…もうちょっとー…」

「学校遅刻デスヨ~
今日は芽衣が好きなフレンチトースト
俺がわざわざ作ってあげたのになー
食べてくれないとはなー…
俺食べるよー??」

「だめー!!」

私が朝食べたいランキング1位の
フレンチトーストは譲れない!!

「芽衣は食い意地はってるねー(笑)」

兄は笑いながら言った
もう私の起こし方は把握しているようだ

「ん…??飛鳥作ってくれたの??
あ、お母さんとお父さんいないの??」

「うん、メールきたけど
昨日忙しかったみたい」

大変だけど、二人で助けあって
仕事もできて…生きていけてすごいと思う

「本当、尊敬するよ」

私がそう呟くと飛鳥は笑った

「芽衣は寂しいとかないんだね(笑)」

「そりゃぁ…私には…その…」

なんか改めていうのも恥ずかしい…