ごはんを食べながら
私は今日見たことを言った
「あ、飛鳥、また告白されてたでしょ‼」
今日の放課後、飛鳥は学校の廊下で
女の子が顔を赤らめて
恥ずかしそうに話していた
可愛い女の子だった
「見たの??」
「うん…」
兄の問いかけに妹は罰が悪そうにうなずいた
「ちゃんとふったよ」
「そ、そうなんだ…」
本当は女の子をかばうはずが
心のどこかでほっとする自分がいる
私こんな嫌なやつだったけ…
飛鳥といると自分の嫌なところを
自分で晒しているようで変な気分になった
と思っていたら兄はひらめいたように
顔をキラキラと輝かせていった
「まさか妬いてくれたの??」
「ち、違うよ‼」
「なーんだ違うのかー」
私が必死で弁解すると兄は
ガクッと肩を落とした
「なんでOKしなかったの??」
恐る恐る聞いた質問に
兄は一瞬驚いてニヤッとしながら
「え?なに言ってるの芽衣
俺が好きなのは芽衣だけだよ」
「そ、それ本気なの??」
「昨日言ったじゃん!!」
そ、そうだけど…
「私怖いよ…」


