ふたりでひとつ


そんなとき週に1、2回、
新汰先生が英語専門として
くるようになった

先生がきたって同じだと思い
初めの授業、屋上でさぼっていた

天気がよくてそのまま寝ちゃってたら
夕方になってて、
冬だから寒かった…

そう思ってたらパサっと
スーツのジャケットが背中に
負いかぶさってきた

「寒いですよね??
それ羽織っててください」

「い、いいですよ
かえします、先生が風邪ひく…
…クシュンッ
…あ…」

くしゃみがでてしまった
すると彼はクスッと笑って

「僕は大丈夫です、着ておきなさい」

「…ありがとうございます」

「高橋咲良さんだよね??」

「そうです…どうして私の名前…」

「授業いなかったから、
僕は結城新汰、これからよろしくね」

…誰かに優しくされた
初めての時だった

ユ ウ キ ア ラ タ。

その日から名前をきくだけで
胸がときめいた。

先生の授業だけはでたかったから
英語の成績はよくなった

先生のおかげ。