[咲良 side]

いつもどおり屋上で芽衣と
ごはんを食べる

「さぁ話してくださいなー!!」

「わかってるよ!!
出会ったのは中学の時、
孤独な私を唯一助けてくれた人
…思い返すと懐かしいな」

本当に懐かしい
芽衣になら話してもいいなって
思える、芽衣には知ってもらいたい
過去のことでも…





あれはまだ芽衣と出会ってない
中学のとき、

当時の私は…あれてて、
毎日友達と、とかいいながら
暗闇に包まれていく街に
集まってくる知らない人と
夜中まで遊んでいた

親は仕事で帰ってこない日が多かったし
先生たちは関わりたくないから
見て見ぬふり。
私は友達もできず、
学校に行ってもサボってばかり

助けを求めても誰もいない
だから私はみんなに
心を閉ざすようになった
開いてる人なんて1人もいなかった