『おぉーい、知音?』
『わっ、どうしたの、星音?』
『どうしたの?じゃないよ、知音。もう降りる駅だよ。』
『へっ、そうなの?ごめん、星音。』
そんな会話をして、わたし達は電車を降りた。
『どんなクラスなんだろう。』
そんなことを思いながら星音と一緒に、蓮夏と彩音の少し前を歩いた。
『あ、姉貴。』
『えっ、どうしたの?蓮夏。』
『桜花高校には、有名人がいるらしいよ。』
『えっ?』
『真相は自分の目で確かめて。』
『え、ちょっと蓮夏。』
『じゃあ、白夏中学に着いたから。』
『ちょっと‼‼』
『ほら行くぞ、彩音。』
『うん。』
そう言うと、蓮夏と彩音ちゃんは校門を通って行ってしまった。
『ほんと仲いいよね、知音と蓮夏君。』
『そうでもないよ。』
『ほら行こう、星音。』
『あぁっ、話そらした!!』
桜花高校は、ここから5分で着く。
『ね、有名人って誰だろうね。』
『うーん、蓮夏が言うくらいだから、男の子じゃない?』
『そうかもね。』
なんて話をしていると、桜花高校に着いた。
