「でも・・・」

そういいながら、左手を伸ばしマントで私を覆い隠すように距離を縮める。


「もっと喰いたい」


そう言って、噛みつくように私に口づける。


「っん!」

一瞬で、離れた唇に少し寂しさが残ったけど、ここでは・・・ちょっと。


「やっぱり甘い」

フッと、笑う霧澤さん。


かっこよすぎるバンパイア。
奪うのは、私だけにしてね。





~fin ~