「結希ちゃん、これ見た!?」 ここは、あるテレビ局のタレント控え室の廊下での事。 後ろから抱きしめるように、携帯の画面を見せてくるのは、アイドルの羽柴仁くん。 仁くんの香水の香り、そして背中に伝わる温かさに、近すぎる距離を覚え、私は慌てる。 「じっ・・仁くん!ダメっ!!」 私は、仁くんの腕の中でもがいたが、びくともせず。 すると、仁くんからはタメ息。