「・・・そろそろ帰るぞ」


そう言って、霧澤さんはスタスタと歩いていってしまう。


私は、急いでカバンを持ち、マスターと綾辺さんに挨拶した。






二人が去っていったカフェ。


「会長、確実に逃げたな」


「えぇ、あの人の独占欲は桁外れですよ」



「まぁ、結希ちゃん可愛いから、仕方ねぇか」



そう言って、二人は笑い合っていた。