「いこーぜー!」

「クレープ屋さん...」

「迷ってないで!」

二人組の男は
私のうでを引っ張り出した。


ドンドン引っ張られていく。

するともう片方の手がだれかに捕まれ、クレープが地面に落ちた。

「姫乃」

「銀河!」
「なんだ、彼氏もちかよー...」

そういうと男たちは去っていった。

「ったく、なにしてんだよ」

「ごめん...おいしいクレープ屋さん知ってるって言われて、迷ってたら
行きなり手を...」
「お前、可愛..いや、スカートとかみじけーのはいてきてんだったらもっと
警戒しろよな?しかもクレープ屋さんとか嘘だろ。」

「ごめんね...」

「とりあえず、オレンジジュース、はい。」

「ありがとね...」

「銀河ってやっぱり頼りになるね。」

「そうか?」

「うん、これからは気を付けます。」

「ん。」
「クレープ落ちちゃったなー」
「家かえったらモンブラン食べれるから」

「あれあたしの!?」