午後6時




私はいつも決まってこの時間にこの道を歩く。







この道を歩いていると、嫌な事も、全て忘れられるような気がするから。






誰も通らず、私1人だけの世界のようで、小さい頃からずっと好きだった道。






誰かと一緒に来た事は一度も無い。






寂しい、とか、悲しい、とか、そんな風に思った事も無い。






ただ、1人になりたくて、此処に来ているのだ。