校舎裏に着くと、男子は私の手を離した。 その隙に逃げようとすると、 校舎の壁に男子が両手をつけ、私の目の前を塞いだ。 「これで逃げられないぜ?」 そう言って怪しく微笑んだ。 「いきなり何だし。 私、美沙と帰りたいんだけど。」 怖かったけど、あいつの顔を睨んで言った。 143の私にとって、180いくつはあるだろう男子に見下げられるのは 体が震えるほど怖い。(もう震えているけど。)