「はいはい。そうね。」

フフッと笑う美沙。

悔しいけど、

美沙は笑うとすごく綺麗。

大人っぽくて、

童顔な私にとってはすっごく羨ましい。

昇降口を出ると、

いきなり後ろから手首を掴まれた。

びっくりして振り向くと、

廊下で話した隣の席の男子が

何を考えているか分からない、

無表情のまま私を見下していた。