「私がこんなのつけるわけないでしょ。

よく似合ってるわよ。姫華。

やっぱり私の見込みどおりね。」

優しく微笑んでいる美沙。

「ありがとう。」

マフラーに顔をうずめて泣いた。

「ふふ…いいのよ。

ほら、泣かないの。」

「泣いてない…し。」

何と無く認めたくなくて

そんな強がりを言ってしまう。

ホント私って素直じゃない。