「馬鹿ね。姫華は。

これ、使っていいわよ。」

美沙が自分の首に巻いていたマフラーを

私に巻いてくれた。

「え?いいの?」

これじゃ美沙が寒くなる…

「いいのよ。私はもうひとつ持ってるから。」

「はぁ!?

なんで2つも持ってんだし。」

「姫華、前お気に入りのマフラー、

ストーブで焦がしちゃったって

言ってたじゃない。

だから編んであげたのよ。

白とピンクって姫華にぴったりでしょ?」