美沙が…ならはやく教室に行かないと… ーガラガラ 教室に入るなり、 「姫華!!どこ行ってたのよ!!」 美沙が私に近づいてきて抱きついた。 「もう、方向オンチなんだから一人でどっか行かないでよね!」 今にも泣きそうな声をしている。 美沙は極度の心配性だ。 私のことを妹のように可愛がってくれているから 余計に。