だから私は美沙以外信じない。 美沙以外の友達は作らない。 そう心に決めた。 「……い。おい。」 頭の上から声が聞こえて顔をあげた。 そこには隣の席のかっこいい男子がいた。 「なに?」 眉間にしわをよせる。 「お前の友達が必死に探してた。 すごい心配してたけど。」 無表情のままそう告げた男子は さっさと教室に戻って行った。