その目が開き、 私の瞳と視線がぶつかる。 「あれ…俺…」 光は自分の頬に伝ってる涙を拭い、 掠れた声でそう言った。 「…疲れてたんじゃない? 早くお風呂はいって寝たほうがいいし。」 私は涙のことや寝言には触れず、 優しくそういった。 「…あぁ。」 光もそれをなんとなく感じ取ったのか 大人しく風呂場に向かっていった。