私は体を起こす。 光も同じように上半身を起こした。 そして、 私は初めて… 自分から光に抱きついた。 目の前にいる、普段は無表情で大人っぽい君が、 子供みたいに、悲しそうな顔をしてるから。 夜の闇に呑まれて消えちゃいそうだから。 私はしっかりと光の背中に腕を回す。 光もおとなしく、私に身を委ねていた。