「じゃあ、

俺の家こっちだから。」

光の指差した方に何気無く目を向けた。

その途端

ーキィィィィン!

ひどい耳鳴りと頭痛がした。

なんだし…これ…

ーキキィィィィィィィィ!

車が急ブレーキを踏んだような音が

頭に何回も響き渡る。

「姫!危ない!」

脳で幼い男の子の声が聞こえる。

この声、何処かで聞いたことが…

そうだ…昔、私は姫って呼ばれてた…

でも…

誰に呼ばれてたんだっけ…

そこで私の意識はなくなった