「姫華?どうしたの? 5時間目からずっとおかしいわよ?」 「別に。 少し、考え事してるだけだし。」 「俺のこと、 思い出そうとしてんのか?」 「まぁ… すっごくモヤモヤするし。」 やっぱり私は 大事なことを忘れてる。 「焦るな。大丈夫だから。 きっと思い出せる。 焦ってもいい事なんかねぇぞ。」 「そうよ。 姫華ならきっと。」 2人の優しさが 逆に辛かった。