「ねね! 校門せーので超えよ!」 「もう。相変わらずね。」 呆れたように肩をすくめているけど、 微笑んでいる。 保育園、小学校、中学校。 ずーっと2人でやってきた決まりごと。 「行くよ! せーの!」 校門をジャンプで超えると、 スカートが風で静かに揺れた。