夏目くんと恋愛中



「あ、俺達はここだね」


真ん中あたりの席に2年1組と書かれていた。


「あ、ほんとだ。座ろ、小林くん」


真ん中の席へと近付いた時、思わず立ち止まってしまった。


「あ……」


あちらも私に気付いたように、視線を私へと向けた。


私達の後ろの席は2年2組。


その席に、彼は座っていた。


「夏目くん……」


夏目くんが実行委員になるなんて、考えてもいなかった。


1週間ぶりに見た夏目くん。