少女漫画とか携帯小説とかじゃ、幼馴染と恋愛してハッピーエンドっていうなんて話よくあること。


だから、もしかして俺たちもそうなるんじゃ無いかって少しだけ期待してた。


「亮平」


そういって俺の名前を呼びながら笑う彼女は俺の幼馴染でもあり、俺のずっと好きな子


「なんだよ、このみ」


ー…中村このみ。


それが彼女の名前であり、俺にとって特別な子。


小さい頃からずっと一緒で、こうして一緒に帰るのも当たり前だった。


そんなことがこの先ずっと続いていくんだろうなって勝手に思っていた俺にとって、次に聞かされる言葉は思いもしなかったものだった


「私、好きな人ができちゃったみたい」