外も少し薄暗くなってしまっていた。 まーちゃんを待たせてなくて本当に良かった。 やっと見えてきた下駄箱。 それと同時に見えてきた、そこには居るはずもない姿。 「……な、んで?」 座りながら寝ている彼。 「夏目くん……」 さっき先に帰ったはずの、夏目くんがそこにいるのだ。 あれから1時間くらい経っているのに。 ずっと、待っててくれたのだろうか。