ワザとらしく鼻先を触れさせる。 「夏目くん、意地悪しないでっ」 もう、引き金2本目。 勘弁してよ、これ以上は自信ないから。 「だったら答えて、昨日何してなのか」 中村の熱い吐息が俺の頬をくすぐる。 可笑しいよね。 俺の方が有利なはずなのに、こんなにも余裕をうばわれるなんて。