夏目くんと恋愛中




「嫌なの?」


夏目くんの低い声。


夏目くんの顔が見るのが怖くて、咄嗟に俯いた。


見なくてもわかる。きっと夏目くんは怒ってる。


違うのに、嫌じゃないのに。


考えがうまくまとまらなくて、頭の中をグルグル回ってる。


ポタポタと雫が溢れて黒いシミを作っていく。