「はい、終わり」


そう言われて離れた距離。


「··········やだ」


本当に嫌だった。もっとくっ付いていたかった。


私ってこんなにも欲しがりだったんだ。


「やだって言われても困るの」


めんどくさそうな顔で夏目くんがため息を吐く。


「そんな顔しないでよ」


ポンポンって夏目くんが私の頭を撫でる。