「そういえば、一つ言い忘れてた」


そっと夏目くんの指先が私の髪を撫でる。


優しく、あったかい手。


私も控えめに夏目くんの背中に手を回すと、フッと吐息が耳にかかる。


「夏目くん……?」


「あのさ、順番間違えちゃったけどーー…」