夏目くんが私の胸元に顔を埋めて来る。 「好きな子が怪我したって聞いたら、誰だって怒るでしょ」 「え?」 まだ夢の中なのかと思った。 覚めない夢なんだって。 「どれだけ心配したと思ってんの?」 そう言いながら夏目くんが顔をあげた。 そのせいで夏目くんと目が合う。