『・・・お願いだから』


ボヤッとした意識の中、誰かの声がする。


低い声で、落ち着きのある声。


あぁ・・・、この声を私は知っている気がする。


何度も何度も聞きたいと思っていた声。


名前を呼んでくれないかな、とか。


笑い声とかどんな感じなのかな、とか。