前の私なら、頷いていたかもしれない。 だけど、いま、夏目くんは私を待ってくれている。 それだけでも、十分幸せなはずなのに。 「私も夏目くんの事が好きだからっ・・・!」 その気持ちだけが今私の中に確かにある。 ・・・夏目くんに会いたい。 凛ちゃんは私よりずっと夏目くんの事を知っていて、ずっと一緒にいて・・・。 勝ち目なんてないかもしれない、負けちゃうかもしれない。 だけど、私は気持ちだけは負けたくないっ!