「・・・凛ちゃん?」 振り返ると、息を切らしている凛ちゃんが居た。 「ど、どうしたの?」 「ごめんね、急に・・・っ」 苦しいのか肩が上下に揺れる。 「大丈夫?」 慌てて駆け寄ると、凛ちゃんはちゃんは力強く私の肩を掴んだ。 「・・・ないでっ」 「え・・・?」 「会いに行かないでっ・・・!」 廊下に響いた凛ちゃんの声。 何事かと、すれ違う人が足を止める。