「それじゃあ、帰るね・・」


これ以上耐えきれなくて、背を向けた時


「あのさ・・・」


そう言って、夏目くんが私の手をつかんだ。


たったそれだけなのに、ドクンっと胸の奥がなった。


「明日、お昼屋上に来て」


初めてだった。


夏目くんが私を誘ってくれたのは。