小林とあいつが休日に出掛けていただけなのに、体の奥底から黒い感情が込み上げてきた。


冷たくするつもりなんてなかった。


だけど、気付いた時には言葉にしていて、ドンドン溢れてくるこの感情を抑える事が出来なかった。


それでも引き止めたくて、無意識に彼女を自分の方へと引き寄せていた。


そうすれば、あの時みたいに離れていかないと思ったから。


最低な感情かもしれない。


自分でもそう思った。