「今回のことじゃなくて、色々とごめん・・・」


「色々って・・・?」


「あの日の事とか、たくさん泣かせた事ととか」


少しだけ、夏目くんが顔を伏せた。


こんな夏目くんは初めて見た気がする。


四月からの夏目くんからでは、想像できなかったような姿。


そう言えばいつからだろう。


あんな風に、私の事突き放さない様になったのは。