「ごめん・・・」 夏目くんが小さく呟いた。 「どうして謝るの?私、夏目くんが来てくれなかったらどうなってたか分からなかったよ?」 まだ、身体中が震えてる。 声だって、微かにかすれてしまって居るのに。 「私はもう、大丈夫だから・・・」 ”もう行っていいよ”と、言えなかった。 ううん、言わせてはくれなかった。