「お嬢ちゃん、こっち来いよ」 「っ!」 腕を強く掴まれた、その時だった 「その手、離してもらえませんか?」 人混みの中から、聞こえた、聞き覚えのある声。 声を聞いただけのなのに、誰かなんてすぐにわかる。 「な、つめくん・・」 どうして、ここに居るの? 「あ?あんた誰?この子の知り合い?」