「ついたよ、小林くん」


そういって私は足を止めた。


「ここって・・・・・・」


「私の秘密の場所だよっ!」


目の前には、私たちの住む街並みがあって。


むこうの丘からは、夕日が少し顔を出している。


電車の音や飛行機の音。


何もかもが、ここへ集まってくるかのような場所。