ぶっきらぼうなクマの人形。 あの時のクマだ。 ・・・夏目くんに似ているクマ。 「どうしてこれ・・・」 「ん?ずっと見つめていたように見えたから?」 ほんの一瞬のことだったはずなのに・・・。 「わざわざ買ってくれたの?」 「たまたまだよ。この間付き合ってくれたお礼に」 小林くんはいつも優しい嘘をつく。