「あ、これ・・・」


少しぶっきら棒な顔をした、クマの人形。


「夏目くんみたい・・・」


私と出会ったばかりも、こんな顔ばかり見ていたな・・・。


「君は何でそんな顔ばかりするの?」


クマに聞いてもわからないのに、気づいたそう口から出ていた。


「なんで、笑って欲しいのに、君は笑う時が少ないんだろうね・・・」