そんな小林くんに、頷いてしまう私もどうかしてる。 「ありがとう。じゃあ、一緒に選んでくれる?」 「選ぶ?」 出入り口に飾られているクマを見ながら、小林くんが頷く。 「小学生の妹がいるんだけどね、来週が誕生日なんだ」 あぁ、そう言うことか。 「もちろん、今までは自分で選んでたんだけど毎年イマイチの反応でさ」