安心させるかの様に、ポンポンっと小林くんの手がリズムを刻む。 「小林くんは、ズルイよ」 「中村さんにだけだよ」 「小林くんは、優しすぎるよ」 「それも、中村さんにだけなんだけどね」 声が震えて、肩までも震えて、視界も滲んで惨めな状態。 そっと私の肩を押す小林くん。 真っ暗だった視界がに、小林くんの顔が写り込む。