『遅い』とメールが送られた。 もちろん、夏目くんから。 私が来た事に気付いてくれた。 たったそれだけなのに、嬉しいだなんて私は重症なんだ。 「帰る」 今度は夏目くんがそう言って上履きを履き替えた。 それが、私に向けて言われたことじゃないかも知れないけど、私も慌てて履き替える。 少し前を夏目くんが歩いて、その後ろを私が歩く。 その間には数メートルの間があって、お互い何も言わない。