照れ隠しのつもりだったんだろうけど、頬が赤いの見えてたよ。 たったそれだけなのに、嬉しくて仕方ない。 「ほら、教室戻らないと授業始まるよ」 「・・・・・うん」 今のこの状況になれた事だけで、十分わがままなのに、離れるのが嫌だなんて、言えない・・・・。 「あ、あのね、夏目くん」 「ん?」 「放課後、一緒に帰りたい・・・、です」 ぎゅっと力強く、スカートを握りしめる。