「別に。食べたくないだけ」 「っ……」 これは結構、ヤバイかも。 ジワジワと視界が揺らいでいく。 大好きな夏目くんさえ、よく見えない。 1滴、頬を流れた時だった 「あー!美味しそう!私が食べてもいい!?」 そう、声がしたのは。 「え?」 隣にはいつの間にか、女の子が立っていた。 「……凛」