そう言って、夏目くんが顔を逸らした。



だけど、夏目くん。


ほんのり夏目くんの顔が赤くなってるの・・・。



もうダメ。気持ちが抑えられないよ・・・・・。



「夏目くん、好きっ・・・」


この言葉しか出てこなかった。


悲しくもないのに、涙ばかりが溢れている。


夏目くんの事を考えるだけで、こんなにも私は私じゃなくなっちゃうんだ。


「あのさ、変な事言うけど、嫌なら嫌だって言って」


真剣な夏目くんの瞳が私を捉える。


グイッと掴まれている手を引っ張られたかと思えば、すっぽり夏目くんの腕の中におさまっていた。


そして夏目くんが耳元で、甘く囁いた。