「ッ・・・、泣きそうになんてッ・・・」 「じゃあ、何?」 証拠と言うように、夏目くんが自分の指先で拭った雫を見せた。 「花粉症だよっ・・・」 「もうすぐ、秋なのに?」 「夏目くん、うるさいッ・・・」 八つ当たりだった。 ほんとに、自分でも分かるぐらい夏目くんに自分勝手な感情ばかりぶつけてる。 「・・・へぇ、いつからそんな生意気なこと言うようになったの?」 そう言って夏目くんは、指先で私の唇をなぞった。 「そんな口聞けないようにしてあげようか?」