「……2組だ」 隣のボードに書かれている"彼"の名前。 ───"夏目敦" メガネの似合う顔に、無駄なお肉が付いてないナイスバディーの運動神経問題なしモテモテ男子です。 県内の高校には必ずいるような、そんな男子高校生。 好きになったのは去年の春。 入学式に遅刻した私は、罰として大量の資料を運んでいた。 文化部であり体育の評価はいつも五段階あるうちの2の私にとってはかなりの重さだった。