こんな私にも、少しの望みはあるんじゃないかって。


「また明日ね、このみ」


「うん。また明日」


そう返事をして、今度こそ部屋を出た。


部屋を出てもずっと残る夏目くんの声。


夢見ていたきぶん。


明日、夏目くんはわたしを名前で呼んでくれるかな。